「マギストス」というテーマ。
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どうも。最近岩投げデッキのレシピを考え過ぎて、あれ組んでたっけ? 状態に陥っているトロワーです。記憶力欲しい。
今回は予告通り、困っている人が多そうな噂の新テーマ「マギストス」についてです。
〓目次
・【 まず、マギストスとは? 】
・【 リンク・聖魔の乙女アルテミス 】
・【 融合・法典の守護者アイワス 】
・【 シンクロ・絶火の竜神ヴァフラム 】
・【 エクシーズ・結晶の女神ニンアルル 】
・【 終わりに 】
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【 まず、マギストスとは? 】
デッキビルドパック_ジェネシス・インパクターズで登場した、レベル4の魔法使い族及び魔法使い族以外のEXモンスターを有する装備テーマ。
現状4種類存在するメインデッキの魔法使い族達を主軸に、様々なEXモンスターを使い分け、立ち回るのが特徴です。
メインデッキ側の共通効果としては、
●:自分の「マギストス」モンスターにEXデッキの「マギストス」モンスター1体を装備する効果。
または
●:墓地から除外し、自分の「マギストス」モンスターに、墓地からレベル4以外の「マギストス」モンスターを装備する効果。
で、前者の効果をエンディミオン・ゾロア、後者の効果をクロウリー・サンドリヨンが持っています。
EXモンスターも4種類存在し、何となくそれぞれのモンスターと対応していて、
「法典の大賢者クロウリー」
⇔「法典の守護者アイワス」
「結晶の大賢者サンドリヨン」
⇔「結晶の女神ニンアルル」
「聖魔の大賢者エンディミオン」
⇔「聖魔の乙女アルテミス」
といった組み合わせ。実際にそれぞれ相性が良く、基本的には一番使いたいEXモンスターに合わせて、メインデッキの各種「マギストス」(以下大賢者)の構成を決めることになります。
次項からは、それぞれのEXモンスターと大賢者を、主役に据えたデッキレシピと共に紹介していこうと思います。
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【リンク・聖魔の乙女アルテミス】
「 聖魔の乙女アルテミス 」
★ リンク1(↑)
◆ 光属性
▼ 魔法使い族
■ 800/
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条件:☆4以下の魔法使い族モンスター1体
自分は「聖魔の乙女アルテミス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、他の「マギストス」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドのこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
②:このカードが装備されている場合に発動できる。デッキから「マギストス」モンスター1体を手札に加える。
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どの軸でも活躍する、「マギストス」の潤滑油なリンクモンスター。
大賢者エンディミオン・ゾロアと「大いなる魔導」をサーチカードに変換でき、上のレシピのような「Em」との組み合わせや、「黒き森のウィッチ」を経由した「ウィッチクラフトゴーレム・アルル」のサーチ等、緩い召喚条件のおかげで様々なテーマとの混合デッキが可能です。
(構築次第で手札誘発や特殊召喚モンスターのサーチも可)
「マギストス」としては大賢者サンドリヨンから蘇生カードの「ヴリトラ・マギストス」をサーチし、即座にリンク素材→「ヴリトラ・マギストス」と発動することで、即座にサーチ効果が狙えます。大賢者エンディミオン・ゾロアなら直に装備もできるので、基本的にはそちらを狙ったほうがお得ですが。
対応する「聖魔の大賢者エンディミオン」とは抜群の相性を誇り、
大賢者エンディミオン効果、アルテミス装備
↓
アルテミス効果でサーチ
↓
エンディミオン効果でアルテミスを破壊しドロー
と、流れるように初動展開を行うことができます。
マギストスを組む際には切っても切り離せない、最重要モンスターですね。
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【融合・法典の守護者アイワス】
「 法典の守護者アイワス 」
★ レベル8
◆ 風属性
▼ 悪魔族
■ 2000/2800
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条件:「マギストス」モンスター
+魔法使い族モンスター
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに、このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドのこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。この効果でこのカードを相手モンスターに装備した場合には、装備モンスターの効果は発動できず、そのコントロールを得る。
②:このカードを装備したモンスターの攻撃力・守備力は1000アップする。
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フリーチェーンの擬似的な「大捕り物」効果と、自身を装備したモンスターの攻撃力・守備力を1000アップする扱いやすい効果を持つ融合モンスター。
召喚条件も「マギストス」モンスター+魔法使い族と、かなり緩い組み合わせであり、レシピのように「墓守の霊術師」でも融合召喚が可能なのは明確な強み。
「王家の眠る谷―ネクロバレー」と大賢者エンディミオンの相性も良く、自分ターンではネクロバレーを破壊してロック解除し、大賢者クロウリー・サンドリヨンの墓地効果等を使用。相手ターンになったら「ネクロバレーの神殿」で「王家の眠る谷―ネクロバレー」を再び発動してロック状態に… … といった風に、大賢者エンディミオンのコストを踏み倒しながらロック戦術を展開していけます。
対応する「聖典の大賢者クロウリー」との相性はまぁまぁ。ただ、①の特殊召喚コスト+自身をリンク素材で墓地に送ることで、即座に「円融魔術」の態勢に入れるのはならではの強み。
当然「大いなる魔導」で装備することも可能なので、攻撃力が必要な際や最後のひと押しに便利なモンスターです。
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【シンクロ・絶火の竜神ヴァフラム】
「 絶火の竜神ヴァフラム 」
★ レベル8
◆ 炎属性
▼ ドラゴン族
■ 2500/2900
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条件:チューナーモンスター
+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:S召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。 相手フィールドの表側表示のカードを全て破壊する。
②:このカードを装備したモンスターは相手の魔法・罠カードの効果では破壊されない。
③:このカードを装備したモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。その相手モンスターを破壊する。
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「マギストス」最大のエースモンスターであり、強力な道連れ効果と、2種類の装備時効果を持つシンクロモンスター。
EX「マギストス」の中で唯一特別な縛りを持たないモンスターであり、①の効果と2900の守備力だけでもそれなりに優秀。
「マギストス」では主に大賢者ゾロアから出すことになりますが、上のレシピでは大賢者エンディミオンと「魔術師」を採用。大賢者エンディミオンの破壊効果で「虹彩」「黒牙」「紫毒」の「魔術師」を破壊し、「星霜のペンデュラムグラフ」を起動。「調弦の魔術師」からシンクロ召喚……と、こういったルートでも展開が可能です。もちろん、「刻印の調停者」のような手札誘発モンスターを大賢者ゾロアで釣り上げて出すのも強力なので、好みのルートで出しちゃいましょう。
出した「絶火の竜神ヴァフラム」は「デストラクト・ポーション」のようなフリーチェーン破壊カードで破壊して①を発動するのが強力。構築では多少意識しとくと良いかもしれないです。
装備時効果は魔法・罠への破壊耐性と、装備モンスターが戦闘を行う場合、ダメージステップ開始時に相手モンスターを破壊する効果。
下級の大賢者「マギストス」だけでロックモンスターを突破できる貴重な効果なので、とりあえず1枚入れておくと助かるかも。ただし、過信は禁物。
対応する「絶火の大賢者ゾロア」とは相性抜群。シンクロ召喚はもちろん、出した後に召喚した大賢者ゾロアや、素材として墓地に送られた大賢者クロウリー・サンドリヨンの墓地効果でEX「マギストス」を装備すると、エースに違わぬ活躍を見せてくれます!
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【エクシーズ・結晶の女神ニンアルル】
「 結晶の女神ニンアルル 」
★ ランク4
◆ 地属性
▼ 岩石族
■ 1800/2400
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条件:魔法使い族レベル4モンスター✕2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除き、 自分の墓地のレベル4以上の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。
②:このカードを装備したモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。
③:このカードが装備されている場合、自分の魔法&罠ゾーンの「マギストス」カード1枚と 相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
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墓地の魔法使い族を回収する効果と、2種類の装備時効果を持つ、魔法使い縛りのランク4モンスター。
正直このカードを語るためだけに、この記事を書きました。だって岩石族だし。
①の効果はゴゴゴゴライアスの魔法使い版といった性能で、良くも悪くも堅実で地味な効果。墓地の大賢者ゾロアや、「氷の女王」のような墓地利用が不可能なモンスターの回収ができ、見た目より器用な使い方ができる効果です。
岩石族なおかげで「エクシーズ・シフト」から「No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド」や「御影志士」に変換でき、岩石族混合の「マギストス」では①の効果で大賢者ゾロアを使い回すことで輝けます。
ただ、やはり縛りがキツイので、基本的には装備時効果がメインと見るべきでしょう。上のレシピも装備時効果に着目して組み上げています。
装備時効果は2回攻撃の付与と、自分の「マギストス」魔法・罠(自身を含む)と相手の魔法・罠カードを破壊する起動効果。
装備カード化効果で装備しても2回攻撃は付与されるので、主にそれらとのコンボか、EX「マギストス」に大賢者カードで装備するのが基本です。特に上のレシピにも採用している「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」は相性が良く、簡単に出せる3500の2回攻撃モンスターと化します。
対応する「結晶の大賢者サンドリヨン」とは中々相性が良く、大賢者サンドリヨンの墓地効果で後続の「絶火の竜神ヴァフラム」や「法典の守護者アイワス」に装備し、単純に手数を増やすことが可能です。
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【 まとめ 】
EX「マギストス」は魔法使いデッキであれば特段出し辛いモンスターではなく、各種大賢者モンスターも汎用性の高いモンスターが揃っています。構築の自由度が高い分、難易度も高いテーマにはなってしまっていますが、拡張性も応用性も高い素晴らしいテーマです。
「墓守」や「魔導書」、「マジシャン・ガール」や「召喚獣」……これまでの魔法使い族テーマに香り付けをする香辛料、それこそが「マギストス」なんです。
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