【徹底解説!第一弾】岩投げオーシャンビート
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
書く、書くと言って早数週間。
ズレにズレた夏休みは消え、台風や雷雨は過ぎ、パックも発売されました。
どうも、トロワーです。
今回は徹底解説!第一弾、
【岩投げオーシャンビート】
の解説です。
(今回から文章を整理する為に ※注釈を採用しています。ワード解説にて軽く補足・解説等を載せていますので、気になった場合はそちらから。)
〓目次
・【 オーシャンビートとは 】
・【 岩投げオーシャンビート 】
・【 ※注釈解説はこちら 】
・【 終わりに 】
―
【 オーシャンビートとは 】
今日まで続く【HEROビート】。そのアーキタイプ、原型を作り上げたデッキの一つ。それが【オーシャンビート】です。
強力な「E・HEROエアーマン」の召喚時効果を何度も使用する方法として、「E・HEROオーシャン」を採用した、所謂コントロールデッキの一種で、一度噛み合った際の安定感と、スロットの余裕により可能な多彩な魔法・罠戦術が特徴です。
【オーシャンビート】自体がいつ確立したのか? という話は、当時環境にはまだ疎かった自分だとハッキリは答えられないのですが、大体 ※1 5期中旬辺りに確立したものだと思われます。
時は ※2 【除去ガジェット】全盛期。規制を受けたとはいえ、エラッタ前の ※3 【バブーン】も現役な、そんな環境で「E・HEROエアーマン」を採用したデッキ達が頭角を現し始めます。その一つがこの【オーシャンビート】というわけです。
―
【 岩投げオーシャンビート 】
さて本題に。
今回解説する【岩投げオーシャンビート】は、その弱点改善・発展系です。
【オーシャンビート】の弱点として、盤面維持力と、盤面を返された際のカウンター性能の低さがありました。特に盤面維持力は致命的であり、当時の構築を見た際の「奈落の落とし穴」回避も兼ねた「収縮」採用や、破壊効果全般対策の ※4 「我が身を盾に」採用からも、この苦しい事情が伺えます。
そんな苦しい対策で生き残れるか? と言われれば、やはり苦しかったようで、今日の遊戯王OCG環境、フリー環境において【オーシャンビート】を見る機会は殆どなくなってしまいました。 ※5 【HEROビート】の系譜において異色とも言えるコントロール特化。その勇姿をもう一度見たい……
そう、そんな時の「岩投げエリア」です。
「E・HEROオーシャン」中心の基本的な立ち回りは変えず、「E・HEROエアーマン」の代わりに「E・HEROシャドーミスト」と「M・HEROダークロウ」(及び闇の増産工場)を軸に据えています。
コンボ例
・「E・HEROシャドーミスト」をコストに「闇の増産工場」(またはツインツイスター等)を発動。「E・HEROリキッドマン」をサーチし召喚。「聖騎士の追想イゾルデ」、経由して「デコード・トーカー」に。
・「E・HEROシャドーミスト」をコストに「闇の増産工場」(またはツインツイスター等)を発動。「V・HEROファリス」を手札に加え、「D―HEROディアボリックガイ」をコストに特殊召喚。戦士族を通常召喚し、ディアボリックガイとで「聖騎士の追想イゾルデ」にし、「焔聖騎士リナルド」から「フェイバリット・ヒーロー」をサーチ。
弱点だった盤面維持力は「岩投げエリア」「スターライト・ロード」、スタロ単体読みのサイクロンを読んで「ミラーフォース・ランチャー」で解決。
状況が整ったら、「超融合」から一気に畳み掛けて勝負を決めに行きます。
ここから各カード毎に採用理由の解説です。
〓 メインアタッカー
・「E・HEROオーシャン」
主軸。準アタッカークラスの打点と、回収能力を活かして後述する「シャドーミスト」「リキッドマン」を使いまわすのが役割。
・「E・HEROリキッドマン」
召喚時に墓地の「HERO」を蘇生できる準アタッカークラス。「聖騎士の追想イゾルデ」や「超融合」に繋がり、融合素材になった後も手札増強とムダが無いモンスター。
・「V・HEROファリス」
メインアタッカー。このデッキでは「V・HEROポイズナー」を設置した後、「フェイバリット・ヒーロー」を装備して切り込んで行くのが主な役割。
〓 補助・サブアタッカー
・「E・HEROシャドーミスト」
主軸その2。「闇の増産工場」を中心にコストとして使用しながら、アドバンテージを稼ぐのが役割。「ヒーローアライブ」から「M・HEROダークロウ」が確定するのも強力。
・「D―HEROディアボリックガイ」
手札コスト兼展開用。「V・HEROファリス」や「ツインツイスター」等から墓地起動し、「聖騎士の追想イゾルデ」や「デコード・トーカー」に。
・「V・HEROポイズナー」
HERO版「収縮」。ファリスから設置し、岩投げエリアを絡めた戦闘ダメージで使い回すのが基本。
・「焔聖騎士リナルド」
「フェイバリット・ヒーロー」回収用。
・「ミスティック・ソードマンLV2」
リバースメタ。装備魔法を増やすと「聖騎士の追想イゾルデ」からアクセス可能に。
〓 投げ枠
・「タックルセイダー」
サブアタッカーを兼ねた妨害枠。「闇の増産工場」から相手のフィールド魔法を剥がしたり、シンクロ・エクシーズ・リンクの妨害が主な役割。
・「アロマポット」
手札コスト用。ライフ調整に「潤いの風」を採用しているので、サーチ枠として採用。非常時には「マシュマロン」のようなブロッカー枠に。
〓 魔法
・「E―エマージェンシーコール」
「増援」
主に「E・HEROオーシャン」と「E・HEROシャドーミスト」のサーチ用。
・「ヒーローアライブ」
「E・HEROシャドーミスト」一点用の採用。ライフコストが重いので、優先度は低め。
・「マスクチェンジ」
「M・HEROダークロウ」及び「M・HEROアシッド」展開用。「E・HEROオーシャン」をハーピィの羽根箒に変換でき、対応力も増加する万能カード。
・「超融合」
エンドカード。水属性HEROが多い構成なので、「E・HEROアブソルートZero」が一番出しやすい。
・「ツインツイスター」
「ハーピィの羽根箒」
魔法・罠除去。手札が切れる分「ツインツイスター」の方がやや優秀。お好みや環境で。
・「フェイバリット・ヒーロー」
「V・HEROファリス」か「M・HEROダークロウ」に装備するのが主。「岩投げエリア」にアクセスできる上、上昇値も高い。
・「岩投げエリア」
今回は「フェイバリット・ヒーロー」前提の受け投げ型。HEROデッキから「岩投げエリア」は裏択なので、相手の計算や精神を狂わせやすいのは強み。過信は禁物。
〓 罠
・「スターライト・ロード」
全体除去対策。後述の「ミラーフォース・ランチャー」と組み合わせることで、単体魔法罠除去・全体除去両方にリスクを負わせることが可能。
・「ミラーフォース・ランチャー」
「聖なるバリア―ミラーフォース―」
このデッキのメイン防御札である「岩投げエリア」ではカバーできない、多段攻撃対策用。セット状態で破壊させることでアドバンテージを稼げるので、「スターライト・ロード」読みの一点除去を敬遠させるのもこのカードの役割。
・「闇の増産工場」
主軸その3。「E・HEROオーシャン」で回収した「E・HEROシャドーミスト」をコストにすることで、実質毎ターン2枚ドローが可能。「タックルセイダー」をコストにすれば二種類の妨害ができる等、応用が効く。
・「潤いの風」
ライフ調整用。「ヒーローアライブ」を採用しない場合は入れ替えも可能な自由枠。
〓 エクストラ
HEROモンスターは省きます。
・「聖騎士の追想イゾルデ」
「フェイバリット・ヒーロー」及び「岩投げエリア」アクセス用。基本的には「焔聖騎士リナルド」をリクルートして、「デコード・トーカー」になるのが仕事。
・「デコード・トーカー」
メインアタッカー。「タックルセイダー」と並べることで、対象にとる効果にリスクをつけられる。
・「スターダスト・ドラゴン」
「スターライト・ロード」一点用。アタッカークラスの打点を持っているので、出せれば強力。
【 ※注釈解説・補足 】
※1
「E・HEROエアーマン」が書籍付属として登場したのが、2016年10月。07年3月には制限カードに指定された為、リペアデッキのような扱いだったのかもしれない。ほぼ同期には、あの「冥府の使者ゴーズ」も。
※2
レッド・イエロー・グリーンの3種のガジェットモンスターを中心にしたビートダウンデッキ。トップクラスのスロットの余裕と出張性能により、様々な派生タイプを持つ。各ガジェットは2積みがメジャー?
※3
「森の番人グリーン・バブーン」を中心に据えたビートダウンデッキ。当時は戦闘破壊もトリガーにして蘇生できた為、前かがみなデッキながら鉄壁の防御力と、スロットの余裕からくる罠戦術が特徴だった。エラッタにより一線を退く。
※4
フィールドのモンスター破壊全般を無効にして破壊する速攻魔法カード。今ではあまり見なくなったカードだが、速攻魔法の手軽さは健在。実は、「オルターガイスト・プロトコル」の裁定によって、このカードもダメージステップに発動可能となった。
※5
各HEROモンスターを少数採用したビートダウンデッキ。多彩な派生タイプと、拡張性の高さが強み。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
【 終わりに 】
普段あえて組んでいないテーマで【岩投げ】デッキを組む。あと暇つぶしを兼ねて。岩投げ縛りデッキ構築はそんな理由で始まりました。
今回の【岩投げオーシャンビート】はその中でも特にお気に入りのデッキなので、軽く解説と各カードの採用理由を書いてみました。いかがだったでしょうか……?
先週更新を休んでしまったので、明日間に合えば、ぷち記事を何か書こうと思います。間に合う気がしない。
では、また次回。
―